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限界耐力構造計算講習会に参加してきました。限界耐力構造計算は、歴史ある伝統木造住宅などの耐震設計をする時に使います。
現在木造住宅の耐震設計には主に壁量を考慮する計算方法ですが、伝統木造住宅の場合は壁量が少ないケースが多く、また壁量を増やす事が困難な事も多いので壁量計算は使わず、限界耐力構造計算を使います。
講習では計算の流れや計算ソフトの使い方を教えて頂きました。なかなか自分で開拓するには難しい分野でしたので大変ありがたい講習でした。しっかり復習して身につけたいと思います。
数年前に建てた小屋のオーナーより引き戸を後付けしたいとご要望があり、工事してきました。
まずは袖壁をつけました。
扉を取り付けました。
コストを抑えるため、材料は倉庫にあったベニヤと2×4を割いて作りました。上部にローラーを取り付けて、左右自在に動かせます。
破風の塗装が少し薄くなって来ていたので、ついでに塗装しました。

東京駅近くのビルで掲題の講習会があり参加して来ました。耐震診断ソフトを使用して、木造住宅が震度6〜7の地震にどれくらい耐えられるかを評点1を100%として算出するもの。建物の重心の偏り「偏心」も分かりやすく表示されていました。壁の補強工事では床や天井を壊さずに耐震壁を施工出来るという画期的な商品を説明頂きました。
一般的な古い木造住宅では評点0.5にも満たない事が多いようですので、出来る限り負担の少ない耐震補強が広がると良いと思います。
今年度は自治体の耐震補強の補助金も充実しているようですので、是非チェックしてみてくださいね。

先日、松本市を訪れた時にたくさんの素敵なクラシックな建物を見る事が出来ました。なまこ壁の日本建築から洋館、看板建築まであり、歩いていてとても楽しく、行く度に新しい発見もあるので、また訪ねたくなる街です。

大地震が発生した際、家屋の倒壊などによる二次災害の危険について建築士が被災地域の家屋を調査することになっています。今回はその登録講習に参加してきました。過去の事例を確認しながら調査の項目を説明頂き、実務に即した講習でした。講師の方が「建築士として社会貢献できるチャンスです」と仰しゃったのがとても印象的で、有事の際は是非参加出来ればと思いました。
先ほど横浜の開港記念会館で「熊本地震報告会」に参加してきました。講師は京都大学の五十田教授。建築年代別の住宅の倒壊状況や考察など大変貴重なお話を聞くことができました。また地震の実験映像も多く見せて頂き、建物のえげつない捻れや歪みを目の当たりにしました。地震は本当に恐ろしいですね。設計の際は壁量計算だけでなく、そのバランスが大切な事を改めて再確認しました。

開港記念会館は大正6年に建てられ、今年でちょうど100年!赤煉瓦に辰野式のデザインが美しい外観とクラシックな内装、こんな素敵な建物で報告会に参加出来て幸せでした。
立派な鬼瓦の乗った美しい黒漆喰とナマコ壁の蔵が解体されていました。大変見事な蔵で壊されているのがとても残念でショックでした。文化財等にはならないけれど、激動の時代を生きてきた日本の良き建築がこうして失われていくのは本当にもったいなく、そのような建物を少しでも多く後世に残して、その素晴らしさを伝えていくために出来ることをしたいと強く思いました。
先日、神保町をぶらりとしていましたら、古い建物たちに出会いました。おそらく昭和の初期に建てられたであろうこれらの建物は、今もなお堂々と構え、誇らしげに訴えかけてくるようでした。
銅板葺の建物はかなり老朽化が進んでいましたが、剥がれた所から銅板を折り返して組合わせている様子が見えました。当時の職人さんを想像して、勝手に少し身近に感じて、楽しいひと時を送ることができました。
管理建築士講習に行ってきました。
管理建築士は建築士事務所を管理する建築士の事で、三年以上の設計業務等の経験が求められます。
この講習は約250ページのテキストを終日かけて網羅するため、結構ハードなのです。
内容は建築士法や基準法等の法令から建築物の品質、契約についてまで内容盛り沢山でした。
建築士としての責任を再確認し、真摯に仕事に取り組みたいと思います。

私たちは洋館建築がとても好きです。

美しい日本瓦の屋根と西洋デザインを取り入れた和洋折衷の意匠が、アンバランスなのかも知れませんが、それがたまらなく好きなのです。

西洋文化が入ってきた時代、今まで日本建築しか知らなかった時代に、日本の職人さんたちが四苦八苦して作り上げた洋館建築。長い月日を経て、今尚ここにあることへ、深く感謝します。

見れてよかった!

大工である夫と建築士である妻が結婚して、夫婦で力を合わせて、新築やリフォームの設計・施工を請け負うことを始めました。美しく、愛着をもてる家づくりをめざして、精進して参りたいと思います。